10月7日 来米留学生大幅減少
Source :Nearly 20 Percent Fewer International Students Traveled to the U.S. in August (New York Times)
8月の来米留学生数が、昨年比で19%の減少となった。
これを地域別に見ると、次のようになる。ヨーロッパからの留学生がさほど減少していないのが意外だ。
このように大きく減退した要因として、上記sourceは次の4点を挙げている。
  1. ビザの発給遅れ
  2. 渡米禁止措置
  3. 不確定性の増大
  4. 海外渡航全般の減少
こうした減少が、アメリカの研究開発力、技術力に大きな影響をもたらすことになるだろう。

※ 参考テーマ「教育」、「移民/外国人労働者

10月5日 労組結成の原動力
Source :Why do employees organize and join a union? Littler data has insight. (HR Dive)
上記sourceでは、労組結成に対応する企業の考え方を調査した結果(Littler’s 2025 Labor Survey Report)を紹介している。その中で、印象に残ったのは、何が労組結成を促しているのか、との問いに対する経営側の回答である。
従業員からは経営判断に参加したいと聞いていながら、それは本音ではなかろう、と考えている。また、休暇制度に対する従業員の要望は本当はもっと高いだろうと考えている。こうしたコミュニケーションギャップは、何らかの形で解消する努力を続けておく必要があるだろう。

※ 参考テーマ「労働組合

10月1日(1) 企業の採用意欲低下続く
Source :Job Openings and Labor Turnover Summary (BLS)
9月3日、BLSが、8月末の求人数を発表した。8月末の求人数は722.7万人で、前月比0.3%の微増となった(「Topics2025年9月4日 企業の採用意欲低下」参照)。
労働力人口に占める求人数の割合は4.3%にで横ばい。
新規雇用数は512.6万人と前月比2.2%の減少となった。
失業者数/求人数は、1.0で横ばい。
8月の自発的失業(Quits)は309.1万人と、前月比2.4%の減少となった。減少トレンドが続いている。
Quits level, Total nonfarm - 2019~2025年

Quits level, Total nonfarm - 2007~2025年
アトランタ連銀による時間給のデータは、転職組の伸び率が4.4%と跳ね上がっている。

Federal Reserve Bank of Atlanta's Wage Growth Tracker
全体に需給が緩んでいるものの、転職組の賃金動向が少し気になるところである。

※ 参考テーマ「労働市場

10月1日(2) EXchange保険料倍増
Source :ACA Marketplace Premium Payments Would More than Double on Average Next Year if Enhanced Premium Tax Credits Expire (KFF)
年末にACA保険料補助拡充が期限切れとなれば、Exchange加入者の保険料負担は大幅に増加する(「Topics2025年7月19日 2026年Exchange保険料急騰」参照)。 上記sourceによれば、所得階層別の個人保険料をみると次のようになる。
また、全体の平均個人保険料は、2025年に較べて大幅に増加する。
※ 参考テーマ「無保険者対策/連邦レベル」、「無保険者対策/州レベル全般