5月14日、労働省は新規失業保険申請数を公表した。今週は、298.1万人だ。

• 3/16〜3/21：330.7万人
  
  
• 3/23〜3/28：686.7万人
  
  
• 3/30〜4/ 4：661.5万人
  
  
• 4/ 6〜4/11：523.7万人
  
  
• 4/13〜4/18：444.2万人
  
  
• 4/20〜4/25：386.7万人（上方修正）
  
  
• 4/27〜5/ 2：317.6万人（上方修正）
  
  
• 5/ 4〜5/ 9：298.1万人

8週間で3,649万人となる。

※　参考テーマ「労働市場」

7週間で3,348万人が失業保険を申請した（「Topics2020年5月8日　7週間で3,348万人」参照）。この中には企業提供医療保険プランを失った人たちがいる。上記sourceは、そうした人たちの医療保険加入の行方を推計している。

• 3月1日から5月2日までの間に、約7,800万人が失業した。
  
  
• そのうち4,750万人（61％）が企業提供保険プランに加入していた。
  
  
• 企業提供保険プランを失った4,750万人のうち、COBRA、配偶者の企業提供保険プランなどに乗り換えて、何らかの形で企業提供保険プランに残れたのは1,920万人。無保険状態になったのは2,680万人。

  
  Figure 1: Health Insurance Coverage Before and After Job Loss Among People in a Family Experiencing Job Loss as of May 2, 2020

• 無保険状態になった2,680万人のうち、1,270万人はMedicaid加入資格あり。また840万人はExchangeのtax creditsを受けられる資格あり。合計で79％は公的補助の医療保険に加入できる。
  
  
• これが来年1月になれば、Medicaid加入資格者は1,680万人、Exchangeのtax credits受給資格者は620万人。合計で85％が公的補助の医療保険に加入できる。

  
  Figure 2: Eligibility for ACA Coverage Among People Becoming Uninsured Due to Loss of Employer-Sponsored Insurance

まさに、PPACAが医療保険制度のセーフティネット（Exchange tax credits＋Medicaid拡充）を提供したことになる（National Public Radio）。

一方、Exchangeの需要が高まるとみて、一旦Exchangeから撤退したUnitedHealth Groupが、2021年からのExchange復帰を検討している（Healthcare Dive）（「Topics2016年4月21日　UnitedHealth全面撤退」参照）。

※　参考テーマ「無保険者対策/連邦レベル」、「無保険者対策/州レベル全般」、「医療保険プラン」、「解雇事情/失業対策」